水道水が美味しくないのはなぜ?理由と対処法について徹底解説!

飲料水etc.

水道水を美味しくないと感じる方は多いですが、安全だと言われている水道水はなぜ美味しくないのでしょうか。

毎日飲む水が美味しくないのは好ましくないですよね。

とはいえ、なぜ水道水が美味しく感じないのかの理由を知らないと対処のしようもありません。

そこで本記事では、美味しい水の定義や水道水が美味しくない理由、対処法について詳しく解説します。

そもそも美味しい水とは?

”美味しい”と感じることには個人差がありますが、美味しい水とはどのような水なのでしょうか。

実は、昭和60年に厚生労働省が設立した「美味しい水の研究会」によって美味しい水がどのような条件なのかについて定められているのです。

厚生労働省が定めた”美味しい水”の条件は以下の通りとなります。

水質項目数値令和2年度の水質検査結果(平均値)
蒸発残留物30~200mg/L132
硬度10~100mg/L64.9mg/L
遊離炭酸3~30mg/L8.0mg/L
過マンガン酸カリウム消費量3mg/L以下0.9mg/L
臭気度3以下1
残留塩素0.4mg/L以下0.4mg/L
水温最高20℃以下17.2℃
(出典:東京都水道局「水源・水質」

このように、水質を決めるさまざまな項目において美味しい水の数値が決められており、令和2年度の調査においてすべての項目が美味しい水の基準を満たしているため、東京都の水道水は”美味しい水”なのです。

とはいえ、東京都の水道水をそのまま飲むと美味しくないと感じる方も多いでしょう。

それでは、水道水が美味しくない理由について、以下で詳しく解説します。

水道水が美味しくない理由

水道水が美味しくない最大の理由は、水道水を消毒するために使用されている塩素によってカルキ臭を感じてしまうからです。

そもそも水道水は、河川水、ダム湖・湖沼・貯水池、伏流水、地下水を水源とした水を浄水場で浄化されたものが配水されています。

浄水する方法は、緩速ろ過、急速ろ過、膜ろ過、はオゾンと活性炭吸着処理を組み合わせた高度処理などさまざまな方法がありますが、これらの処理だけでは水に含まれている病原生物をすべて除去することができず、安全な水道水を配水することができません。

そこで衛生的かつ安全な水を保って配水するために使用されているのが、水道水を美味しくないと感じさせてしまう「塩素(カルキ)」なのです。

水道水が美味しくない原因が塩素なのであれば塩素以外で消毒すればいいのではと思いますが、厚生労働省の定める「水道法施行規則」によって”水の消毒は塩素によるものとする”と定められているため、現状は塩素以外での消毒は認められていないのです。

つまり、水道水を世界でもトップクラスの安全性に保つためには消毒が欠かせない一方で、塩素による臭いによって水道水が美味しくないと感じてしまうこともあるということになります。

また、水道水の異臭の原因は塩素だけではなく、土や鉄サビなどに含まれるジェオスミンやメチルイソボルネオールという化学物質が原因になっていることもありますが、いずれも水道水が安全に飲めることには違いありません。

水道水が美味しくないときの対処法

水道水が美味しくなくてどうしても飲めないという場合は、ウォーターサーバーを利用することがオススメです。

ウォーターサーバーは、ウォーターボトルを宅配してもらって使用するタイプが一般的ですが、水道水をサーバー本体に給水してろ過するタイプや、水道水とサーバーを簡易的な工事で接続して水道水を直接ろ過するタイプなどさまざまなタイプがあります。

また、ウォーターサーバーに内蔵されているろ過装置は、一般的な蛇口につけるタイプよりも高性能なものがほとんどで、逆浸透膜(RO膜)を用いて水道水に含まれる塩素や不純物などを限りなく0にまで取り除くフィルターが使用されているため、塩素臭も気にならなくなります。

このように、ウォーターサーバーを利用することで塩素臭の気になる水道水でも美味しく飲むことができるのです。

まとめ

本記事では、美味しい水の定義や水道水が美味しくない理由、対処法について詳しく解説しました。

水道水を美味しくないと感じることも多いですが、その原因は消毒に使用される塩素です。

水道水に含まれる塩素が身体に害を与えることはありませんが、毎日のように飲む水が塩素臭で美味しくないのは耐えられないですよね。

とはいえ、毎日のようにペットボトルの水を購入するのは面倒ですし、コストもかかってしまいます。

一方でウォーターサーバーであれば美味しい水を低コストで飲むことができるため、日頃から美味しい水を飲みたいと考えている方はウォーターサーバーの利用を検討してみてはいかがでしょうか。

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