水は透明なので状態についてわかりにくいですが、腐ったり飲めなくなってしまったりするのでしょうか。
本記事では、水の賞味期限や消費期限や保存できる期間などについて詳しく解説します。
そもそも水に賞味期限や消費期限はある?
一般的な飲み物に賞味期限があるように、水にも賞味期限や消費期限が存在します。
とはいえ、一般的な賞味期限や消費期限のように期間内に飲む・食べるをしないと品質に問題がある場合があるという表示ではなく、表示されている量の水を確保できる期間が著されているのです。
例えば、500mlのミネラルウォーターを購入した場合、賞味期限を過ぎてしまうと500ml以下の内容量になってしまうことがあるということを指しています。
未開封のペットボトルであれば中の水が減ることがないようにも思えますが、ペットボトルであっても少しづつではあるもののペットボトル内で蒸発した水が空気中に逃げ出してしまうのです。
このように、賞味期限や消費期限のなさそうな水ですが、実は賞味期限や消費期限が定められているということを覚えておきましょう。
水は腐ることがある!
水は無機物であるため、水そのものには腐る要素はありませんが、腐ってしまうこともあるのです。
そもそも飲み物や食べ物が腐る原因となるのが、食品に含まれるタンパク質などの有機物が細菌の働きによって分解されることにあるため、通常であれば無機物である水が腐ることはありません。
しかし、水の中に有機物の不純物や細菌が混ざってしまうと、水から生臭さやカビ臭さが発生してしまい、水が腐っているのと変わらない状態になるのです。
このような理由から水でも腐ってしまうのですが、ペットボトルの水は滅菌処理されてから密封されるため、未開封の状態であれば腐ることはありません。
水はどれくらい保存できる?
ここでは、水の保存期間について、水道水とミネラルウォーターのそれぞれについて詳しく解説します。
水道水の保存期間
水道水を飲料水として保存する場合、常温で3日間、冷蔵庫での保存で10日ほど保存することができます。
水道水には塩素(塩素系の解毒剤)が含まれており、水の中に雑菌が繁殖するのを防いでくれるため、ペットボトルなどで販売されている飲料水よりも長く保存することが可能です。
水道水に含まれている塩素は0.1mg/L未満を保持するように厚生労働省からも定められているため健康上には一切問題ありません。
また、浄水器などのろ過装置を使った水道水や沸騰させた水道水は塩素の効力が弱まってしまうため、長期的に保存することはできないため注意が必要です。
水道水の保存期間については、警視庁のホームページでも情報が公開されており、下記のように発表されていますので参考にしてみてください。
水道水は塩素の効果で雑菌等の繁殖を抑え、常温で3日、冷蔵庫で10日程度(飲用)保存できます。また浄水器を通した水や白湯は塩素の効果が弱まるため長期保存(飲用)には不向きです。災害時の飲用水は長期保存が可能な市販のもの、生活用水は水道水の汲み置きを利用する等、備蓄の参考にして下さい。 (出典:警視庁「水道水、意外と保存が可能です」) |
ミネラルウォーターの保存期間
一般的に販売されているミネラルウォーターの賞味期限は、500mlで1年ほど、1.5L〜2Lで2年ほどの賞味期限に設定されていることが多いです。
先ほどもお伝えした通り、水の賞味期限や消費期限は内容量に変化がない期間のことを指しているため、ペットボトルの厚みが厚いほど賞味期限が長くなり、反対にエコペットボトルのように薄いペットボトルの場合は賞味期限が短くなる傾向にあります。
水の賞味期限が短いことに困るケースは少ないですが、災害時の保存水として保管する場合はペットボトルの厚みがある保存用の水を選ぶといいでしょう。
このようにミネラルウォーターの賞味期限はペットボトルの厚さによって異なるため、同じメーカーの同じミネラルウォーターであっても「備蓄用」のミネラルウォーターは厚さのあるペットボトルが使用されているため、一般的なペットボトルで販売されているミネラルウォータよりも賞味期限が長くなります。
まとめ
本記事では、水の賞味期限や消費期限や保存できる期間などについて詳しく解説しました。
実は水には賞味期限や消費期限があり、開封した状態だと腐ってしまうこともあるのです。
また、塩素消毒されている水道水と市販の飲料水では保存期間が異なりますので、それぞれの水の種類に合わせた保存期間を確認するとともに、空気に触れてしまった水は出来るだけ早く飲み干すことが大切になります。
ぜひ本記事を参考にして水の賞味期限がどれくらいなのかについてチェックしてみてください。
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