Webサイトを運営しているとユーザーフレンドリーやアクセシビリティという言葉を耳にすることも多いですが、日常生活では聞くことの少ない言葉であることから、どんな言葉なのか分からないという方も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、Webサイトにおけるユーザーフレンドリーとアクセシビリティの概要や具体的な対策について詳しく解説します。SEO対策についても重要な項目ですので、Webサイトを運営している方はぜひ最後まで読んでみてください。
ユーザーフレンドリーとは?
ユーザーフレンドリーとは、Webサイトに訪問したユーザーが持っている目的に対して、ユーザーが考えることなく直感的に操作をしてスムーズに目的を達成するための仕組みのことを指します。ユーザーフレンドリーの対策をすることで、ユーザーがストレスを感じずに目的を達成することができるため、離脱率や直帰率を下げることにも繋がります。例えば、Webサイトに訪問したユーザーが「問い合わせ」をしたい場合に、問い合わせページがわかる場所に設置されていないと、ユーザーはすぐに「問い合わせページがない」と判断してしまい、すぐにページから離れてしまいます。このように、ユーザーフレンドリーの対策をすることでユーザーの満足度を高めることができるのです。
モバイルフレンドリーとは
Googleのアルゴリズムの更新によって、ユーザーフレンドリーの中でも「モバイルフレンドリー」の重要性が高まっています。モバイルフレンドリーとは、スマホでWebサイトで表示したときでもスマホに最適なサイズで表示されることを指します。モバイルフレンドリーはSEO対策の基本的な施策にもなるため、かならず設定しておきましょう。
アクセシビリティとは?
アクセシビリティとは、デバイス環境やインターネット接続状況、年齢や身体的障害に関係なくWebサービスやWebコンテンツを平等に利用できることを指します。例えば、PCやスマホ、タブレットの全てに対応しているWebサイトを制作することであったり、回線速度の遅いWi-Fiと回線速度の早いWi-Fiのどちらでも問題なく表示されるWebページを制作したり、誰が見てもシンプルで分かりやすいコンテンツなどさまざまです。
このアクセシビリティについては、世界基準の『WAI(Web Accessibility Initiative)』と、日本では『JISX8341-3』でそれぞれ定義づけられています。
ユーザーフレンドリーとアクセシビリティの違い
ユーザーフレンドリーは「Webサイトでの目的達成のための使いやすさ」を目的とした施策に対して、アクセシビリティは「Webサイト自体の使いやすさ」を目的とした施策となるため、大きな違いはありません。厳密に言えば細かい違いはあるものの、どちらも訪問したユーザーがWebサイトを使いやすくするための施策といえます。また、ユーザーフレンドリーとアクセシビリティの施策は共通することもあります。
ユーザーフレンドリーとアクセシビリティの具体的な対策
ユーザーフレンドリーとアクセシビリティの具体的な対策は以下の通りです。
・代替テキストを使用する
・文字サイズの変更をできるようにする
それぞれの対策について詳しくご紹介していきます。
1.画像に代替テキストを入れる
Webサイトに表示させる画像や動画などに代替テキストを入れることで、視覚障害のある方がWebサイトを閲覧するときや正常にコンテンツが表示されなかったときでも、代替テキストによってどんなコンテンツなのかを判断することができます。例えば、Webサイト内に犬の画像を表示するときに代替テキストに「dog.image」と入れることで、画像を見ることができなくても犬の画像ということがわかります。このように、代替テキストを入れることでさまざまな方や状況でもコンテンツを円滑に見ることができるため、SEO対策としても有効的な手法として知られています。
2.文字サイズの変更をできるようにする
Webサイトでは文字のサイズが決められている場合が多いですが、大・中・小の文字から文字サイズを選べるようにすることはユーザーフレンドリーとアクセシビリティにおいて大切です。若年層の場合は文字サイズを変更することはあまりありませんが、視力が弱ってきている高齢者が見ることを想定して文字サイズを変更できるように設定しておくことはWebサイトにおいて重要な施策です。
まとめ
本記事では、Webサイトにおけるユーザーフレンドリーとアクセシビリティの概要や具体的な対策について詳しく解説しました。どちらの施策もSEO対策やWebサイト運営において重要なポイントとなるため、しっかりと理解して対策してみてください。
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