Webサイトを何気なく閲覧しているとタブなどに表示されるアイコンがありますが、これが「ファビコン」と呼ばれるアイコンです。ファビコンにはどのような効果があるのかご存知でしょうか。本記事では、ファビコンのサイズやフォーマット、設置するメリット・注意点などについて詳しく解説します。
ファビコンとは?
ファビコン(favicon)は、ユーザーにお気に入り登録されたときに表示されるアイコン(favorite icon)から名付けられたと言われているアイコンです。ファビコンは現在においてはさまざまな部分に表示されるようになっており、ブックマークやリーディングリスト、ショートカット、さらにはWebサイトのタブなどに表示されます。ただし、ファビコンを設定したとしてもSEO対策において効果はないため、最優先で設定する必要はありませんが、Webサイトの印象づけることに効果的になります。
ファビコンの最適なサイズやフォーマットは?
ファビコンには最適な画像サイズやフォーマットが決められているため、不適切なサイズやフォーマットの画像をファビコンに設定してしまうとまったく効果のないアイコンになってしまいます。以下ではファビコンに最適なサイズとフォーマットについて詳しく解説します。
1.ファビコンに最適な画像サイズ
タブに表示されるファビコンのサイズは「16px × 16px」、ブックマークアイコンに使用されるファビコンのサイズは「32px × 32px」で表示されることが一般的ですが、中には「48px × 48px」や「258px × 258px」など、さまざまなサイズで表示されることが増えています。このように小さいサイズの画像として表示されることが多いため、サイズの大きい画像をファビコンに設定してしまうと圧縮されたときに正常に表示されないこともあります。そのため、ファビコンで一般的に使用されている「16px × 16px」と「32px × 32px」の2つのサイズを用意して設定する必要があります。
2.ファビコンに最適な画像のフォーマット
Webサイトに表示される画像にはさまざまなフォーマットがありますが、ファビコンには「.gif」「.png」「.ico」の3つのフォーマットが使用されることが多いです。ただし「.gif」と「.png」の2つのフォーマットでファビコンを作成してしまうと、ブラウザによって対応しておらず正常に表示されない場合もありますので、すべてのブラウザに対応している「.ico」をファビコンに使用することがオススメです。
「.ico」への変換は『ico 変換』などで検索することで簡単に変換することができます。ファビコンを設置するメリット
ファビコンを設定するメリット
ファビコンを設置するメリットは下記の2つです。
- ユーザーにサイトを認識してもらえる
- サイトの信頼性を高めることができる
それぞれのメリットを詳しくご紹介していきます。
1.ユーザーにサイトを認識してもらえる
ファビコンを設定することで、訪問したユーザーにWebサイトを認識してもらうことができます。例えば、Googleのアイコンが表示されているWebサイトを閲覧したときに、無意識にGoogleのサイトであると判断することができますし、YouTubeの再生ボタンのアイコンを見ただけでYouTubeだと判断できるなど、私たちは潜在的にアイコンでコンテンツやサイトを判断しているのです。
つまり、ファビコンを認識してもらうことで瞬時にどんなサイトかを理解してもらうことができるため、ユーザーがWebサイトを再訪問するきっかけになることもあります。
2.サイトの信頼性を高めることができる
ファビコンを設定しないとブラウザのデフォルトがファビコンとして設定されますが、デフォルト設定のWebサイトは悪質なサイトや詐欺サイトなどでも使用されているため、なんとなく印象の悪いWebサイトとなってしまいます。そのため、Webサイトを運営する場合は何かしらのファビコンを設定することが大切です。
ファビコンを設置するときの注意点
ファビコンはかなり小さく表示されることも多いため、シンプルで分かりやすいデザインの画像を選定することが大切です。細かい部分までこだわってデザインした画像をファビコンに設定したとしても、ユーザーにはデザインが伝わらないため、小さく表示されたときを想定して画像を選ぶことが大切です。また、ファビコンのデザインはジャンルやカテゴリと関連づけたデザインだとさらに良いでしょう。
まとめ
本記事では、ファビコンのサイズやフォーマット、設置するメリット・注意点などについて詳しく解説しました。ファビコンはWebサイト運営において最優先事項ではありませんが、時間に余裕があるときに設定しておくといいでしょう。
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