ファストファッションブランドは世界中でファッションの中心としてアイテムを販売しており、日本ではユニクロやしまむら、海外ではZARAやGAPなどが代表的なファストファッションブランドです。
一般的に着られているファストファッションブランドですが、実はSDGs問題があったり、パクリ疑惑があるなど、いくつかの問題もあります。
また、ファストファッションブランドはシンプルなアイテムが多いため、どのようにしたら個性的にコーデに組み込めるのかと悩んでいる方も多いでしょう。
そこで本記事では、ファストファッションブランドについて、ブランド名一覧や売上ランキング、利点・欠点、SDGs問題、参考にすべきインフルエンサーなどについて詳しく解説します。
本記事を最後まで読んでいただければ、ファストファッションについては丸わかりですので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
ファストファッションブランドとは?
ファストファッションブランドとは、短期間のサイクルで大量生産・大量販売を行う手法をとっているファッションブランドの総称です。
日本ではユニクロやGAP、ZARAなどが代表的なファストファッションブランドとして知られています。
ファストファッションブランドの名前の由来は、短時間で提供されて気軽に訪れることのできる「ファストフード」です。
ファストファッションブランドの特徴
ファストファッションブランドの主な特徴は以下のとおりです。
- 定番アイテムが充実している
- トレンドを取り入れたアイテムが多い
- 低価格で販売されている
- 商品の入れ替わりが激しい
- 店舗が多い
ファストファッションブランドは定番かつ低価格な商品が多く販売されているため、服好き
出なくてもコーディネートに取り入れやすいことが特徴です。
また、子供服から紳士服まで充実していますので、老若男女に利用されています。
ファストファッションのブランド一覧
ここでは、日本と海外のそれぞれのファストファッションブランド一覧を紹介します。
日本のファストファッションブランド一覧
日本の代表的なファストファッションブランド一覧は以下のとおりです。
- UNIQLO
- GU
- WEGO
- Honeys
- MUJI(無印良品)
- しまむら
- GRL(グレイル)
- GLOBAL WORK
海外のファストファッションブランド一覧
海外の代表的なファストファッションブランド一覧は以下のとおりです。
- ZARA
- H&M
- GAP
- Bershka(ベルシュカ)
- Right-on(ライトオン)
- AMERICAN EAGLE(アメリカンイーグル)
- SHEIN(シーイン)
ファストファッションブランドの売上ランキング
ここでは、日本と海外のそれぞれのファストファッションブランドの売上ランキングについて詳しく解説します。
日本のファストファッションブランドの売上ランキング
日本のファストファッションブランドの売上ランキングは以下のとおりです。
- 第1位:ファーストリテイリング
- 第2位:しまむら
- 第3位:良品計画
日本のファストファッションで圧倒的な利益を生み出しているのは、やはりUNIQLOやGUなどのファストファッションを展開する「ファーストリテイリング」という結果になりました。
2023年8月期の売り上げは2兆7600億円となっており、国内では圧倒的なランキング1位はもちろん、世界で見てもトップクラスの売り上げを誇っています。
ファーストリテイリングに次いでランキング2位となった「しまむら」は、2023年2月期ので6,161億円の売上高を誇っており、インフルエンサーやキャラクターとのコラボを活かすとともに、広告宣伝費や賃料を削減することで売上を伸ばしています。
海外のファストファッションブランドの売上ランキング
海外のファストファッションブランドの売上ランキングは以下のとおりです。
第1位:インディックス
第2位:H&M
第3位:GAP
海外のファストファッションブランドとしてもっとも売上高を挙げているのは、ZARAを運営するインデックスとなり、2024年1月の決算では売上高が5兆8700億円です。
続くH&Mは3兆4400億円、GAPは2兆円2400億円となっています。
世界全体のファストファッションブランドの売上ランキング
世界全体のファストファッションブランドの売上ランキングは以下のとおりです。
企業名(主なブランド名) | 国と地域 | 決算期 | 売上高(兆円) | |
Inditex, S.A.(ZARA) | スペイン | 2024年1月 | 5.87 | |
H & M Hennes & Mauritz AB | スウェーデン | 2023年11月 | 3.44 | |
株式会社ファーストリテイリング(ユニクロ) | 日本 | 2023年8月 | 2.76 | |
Gap Inc. | 米国 | 2024年2月 | 2.24 | |
lululemon athletica inc. | 米国 | 2024年1月 | 1.44 | |
PVH Corp. (Calvin Klein,Tommy Hilfiger) | 米国 | 2024年2月 | 1.38 | |
Next plc | 英国 | 2024年1月 | 1.04 | |
Ralph Lauren Corporation | 米国 | 2023年4月 | 0.97 | |
Victoria’s Secret & Co. | 米国 | 2024年2月 | 0.93 | |
American Eagle Outfitters Inc | 米国 | 2024年2月 | 0.79 |
(参照:ファーストリテイリング)
このように、世界的に見ても日本のファストファッションブランドであるファーストリテイリングは売上高でトップクラスとなっています。
日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、UNIQLOは世界進出しており、中国や韓国、台湾などのアジア圏はもちろん、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、スペインなど、全世界に店舗を構えているため、世界的に見ても高い売上高となっているのです。
「世界で最も価値のあるブランド」アパレル部門ではファストファッションがランクイン
「世界で最も価値のあるブランド2023」アパレル部門のトップ10の結果は以下のとおりです。
- 第1位:NIKE(ナイキ)
- 第2位:SHEIN(シーイン)
- 第3位:ZARA(ザラ)
- 第4位:lululemon(ルルレモン)
- 第5位:UNIQLO(ユニクロ)
- 第6位:adidas(アディダス)
- 第7位:H&M(エイチアンドエム)
- 第8位:ANTA(アンタ)
- 第9位:LI NING(リーニン)
- 第10位:PUMA(プーマ)
このように、世界で価値のあるブランドのなかでも、ファストファッションブランドである「シーイン」や「ユニクロ」、「H&M」がランクインしていることを考えても、世界中でファストファッションブランドはファッション業界の中心となっていることが分かります。
ちなみに、「世界で最も価値のあるブランド」はイギリスの調査会社であるKANTAR(カンター)が調査し、ブランド価値や利益から計算されています。
(参照:KANTAR)
ファストファッションブランドはメンズも展開している?
ファストファッションブランドは基本的にメンズラインも展開していますので、男性でも豊富なアイテムを選ぶことができます。
ただし、どうしてもレディースのアイテムに比べると種類が少ないことが多く、無地シャツや無地T、ジーンズなどの定番アイテム以外を探す場合は見つかりにくいこともあるでしょう。
また、店舗によってはレディース専門ショップとして展開している場合もあるため、店舗によってメンズアイテムの取り扱いがない場合もあります。
ファストファッションブランドのメリット・利点
ファストファッションブランドのメリット・利点は以下のとおりです。
- 価格が安い
- 定番アイテムが多いからコーディネートを組みやすい
- トレンドアイテムをすぐに手に入れられる
- 店舗数が多い
このように、低価格でアイテムを手に入れることができるという大きな利点があることはもちろん、トレンドアイテムや定番アイテムを多く取り扱っているため、日頃のコーディネートに取り入れやすいという利点もあります。
ファストファッションブランドのデメリット・欠点
ファストファッションブランドのデメリット・欠点は以下のとおりです。
- 品質が高いわけではない
- 洗濯によるほつれが起こりやすい
- デザイン性の高いアイテムが少ない
- 他人と被りやすい
- 個性が出しにくい
- SDGsの視点から問題視されやすい
ファストファッションブランドは比較的安価な生地を使って大量生産するため、耐久性や品質に欠けることが大きな欠点です。
また、生産段階において環境への負担や労働環境などのSDGsの観点から問題点があると指摘されることもあります。
ファストファッションのSDGsにおける問題点とは
ここでは、ファストファッションブランドのSDGsにおける大きな問題点について詳しく解説します。
1.デザイン段階での問題
ファッション業界のデザインでは、サステナブルファッションを実現するためにさまざまな問題点が存在します。
例えば、洋服をデザインする中で生まれるサンプルの大量廃棄や、生地に使用する素材選びをする中で素材を生産している地域の農薬や化学肥料による土壌汚染、合成繊維を使う場合であっても生産工場から排出されるCO2など、デザイン段階だけでもさまざまな問題点があるのです。
もちろん、すべての問題点を解消することは難しいですが、サンプルをデジタルで作るようにすることや、農薬や化学肥料を使用しないオーガニックな素材を使用するようにするなどの対策をすることによって、サステナブルファッションの実現が近づいていきます。
2.輸送段階での問題
ファッション業界で使用される生地の多くは海外から輸入していますが、輸送時に発生するCO2や、注文した洋服が私たちに届くまでに発生するCO2などが問題視されています。
CO2の排出を私たちの行動で制限することは難しいですが、国内の素材が使用されているブランドを選ぶことでCO2の排出を少しでも抑えることができるはずです。
3.中国での労働問題
ファストファッションのアイテムを低価格で販売するために、低賃金や長時間労働をしているブランドがあるとして度々問題視されている現状があります。
たとえば、スイスの人権擁護団体パブリック・アイは、SHEINに商品を供給する工場の従業員が低賃金で週75時間労働を強いられている実態を公表しています。
日本における労働環境は悪くありませんが、主に中国での労働環境が問題視されることが多いです。
4.販売方法での問題
一般的にアパレル業界では大量生産するほうが生産コストを抑えることができるため、UNIQLOやH&Mなどのファストファッションブランドでは、大量に在庫を抱えて安い値段で大量に販売するという戦略を取っていますが、過剰に在庫を抱えてしまったときに大量廃棄をすることになり、環境汚染の原因になってしまうのです。
ひとりひとりが洋服を大切に着続けることで大量生産をするメリットが企業側になくなりますので、まずは自分の持っている洋服を長く着ることを心がけましょう。
5.利用段階での問題
洋服をお手入れするときに、何気なく洗濯やアイロンをかけていますが、このようなお手入れをするときにも環境汚染は発生しているのです。
例えば、洗濯をするときに入れる洗濯用洗剤や柔軟剤などは水質汚染に繋がりますし、アイロンをかけるときにはCO2が発生してしまいます。
少しでも環境に配慮するのであれば水質汚染しない洗濯用洗剤や柔軟剤を選ぶことが大切です。
6.廃棄段階での問題
コットンなどの天然素材が使用されている洋服は焼却されCO2が発生してしまいますし、ポリエステルなどの化学繊維が使用されている洋服は埋め立てによって土壌汚染が起こってしまう通り、どんな洋服を廃棄するときでも環境汚染に繋がってしまうのです。
これらの環境汚染を防ぐにはひとりひとりが大切に洋服を着続けることが大切になります。
ファストファッションブランドは高価買取してもらえるのか?
ファストファッションブランドであってもブックオフやセカンドストリート、バズストア、トレファクスタイルなどで買取してもらうことは可能ですが、いずれも数十円程度の査定金額しかつかないことが多いため、高価買取にはまったく期待できません。
ファストファッションブランドを少しでも高く売るには?
ファストファッションブランドを少しでも高値で売るためには、1点1点買取に出すのではなく、重量で買い取ってくれるサービスを利用することがおすすめです。
重量買取の場合は、買取査定金額が1円に満たない洋服も買い取ってくれるため、多ければ多いほど査定金額が高くなります。
ユニクロなどのヴィンテージアイテムは高値がつくこともある
ファストファッションであっても、年代物のヴィンテージアイテムの場合は高値で取引されることもあります。
例えば、ファーストリテイリングは1949年に創業され、ユニクロの前身である「メンズショップ小郡商事」を含めると70年以上の歴史を持っています。
また、ユニクロに関しては1984年に事業が開始されたこともあり、昔のアイテムはヴィンテージアイテムとして取り扱われることもあるのです。
ユニクロのアイテムを数十年キレイな状態で保存できているケースは稀ですが、もし残っているのであればメルカリなどでも数千円以上で販売できる可能性があります。
ファストファッションブランド「ZARA」は異彩を放っているブランドのひとつ
先ほどもお伝えしたとおり、ZARAは世界のファストファッションブランドの中でもっとも売上高の高いブランドということもあり、世界中から人気を集めています。
人気な理由はいくつかありますが、中でも”ハイブランドのようなアイテムをファストファッションブランド価格で購入できる”という点にあります。
また、「スプリットスエードレザーパンツ」という商品が45,990円で販売されているなど、ファストファッションブランドとは思えない価格設定がされていることもありますが、ハイブランドで同じ素材のアイテムを購入する場合は10万円以上は確実にするような高品質なアイテムも揃っています。
このように、ZARAは低価格のアイテムとハイブランド顔負けのアイテムを揃えることで、ファッション好きな顧客層も獲得しているのです。
ZARAはBALENCIAGA(バレンシアガ)のアイテムをパクった?
2024年2月ごろに発表されたZARAのメンズコレクションが、ハイブランド「BALENCIAGA(バレンシアガ)」のアイテムに似ているとSNSを中心に話題になりました。
ファストファッションブランドでは、ハイブランドに似たようなアイテムを製造販売することはよくあることですが、今回のZARAのアイテムは確実にバレンシアガを意識していると断定できるアイテムを数多くコレクションに組み込んでいたのです。
”パクった”ということは定かではありませんが、ダウンジャケットやデニムはBALENCIAGAと見分けがつかないという声も多いため、気になる方はチェックしてみるといいでしょう。
ZARAの”5000円のショルダーバッグ”とは?
ZARAについて調べていると、”5000円のショルダーバッグ”という言葉を目にしたことのあるという方も多いのではないでしょうか。
この”5000円のショルダーバッグ”が話題になったのは、TBSの「ゴゴスマ」という番組内で、大谷翔平さんの奥さんである真美子さんがZARAのバッグを身につけていたことがきっかけです。
ZARAのバッグは5,000円前後で購入することができ、高見えすると話題沸騰中ですので、バッグを探している方は要チェックですよ。
ファストファッションブランドを着こなすときの参考にするべきインフルエンサー一覧
ファストファッションブランドをおしゃれに着こなしたいとき、ファッション系インフルエンサーを参考にすると上手に着こなすことができます。
ファストファッションブランドは個性的なアイテムが少ないため、ハイブランドばかり着ているようなファッション系インフルエンサーであっても、シンプルなアイテムの着こなしを真似することができるはずです。
ここでは、ファッション系YouTuberとファッション系TikTokerのそれぞれについて詳しく解説します。
参考にすべきファッション系YouTuber
参考にすべきファッション系YouTuberは以下のとおりです。
YouTubeのユーザー名 | アカウントURL |
げんじ | https://youtube.com/@genji_official_?si=I-sA1YMovY8X5OIY |
KEIちゃんねる | https://youtube.com/@kei_adrer?si=zSha8D9TPC0XTVk5 |
MBチャンネル | https://youtube.com/@mb-kk3hx?si=rnj7nSR2UCUpl0ji |
ファッションを1から学びたいという方は、げんじさんを見るのが一番おすすめです。
はじめのうちはファッションの基礎を学ぶことが大切ですので、まずは色合わせやアイテムの合わせ方などを学べるYouTuberをチェックするといいでしょう。
参考にすべきファッション系TikToker
参考にすべきファッション系TikTokerは以下のとおりです。
TikTokの動画は基本的に短い動画でまとめているため、いろんなインフルエンサーをチェックできるでしょう。
個性的なファッションの方も多いですが、シンプルな合わせ方をしているときや、ユーザーからのコメントでユニクロなどのアイテムを使ってコーディネートを組んでいることも多いため参考になるはずです。
まとめ|ファストファッションブランドをコーデに取り入れてみましょう!
本記事では、ファストファッションブランドについて、ブランド名一覧や売上ランキング、利点・欠点、SDGs問題、参考にすべきインフルエンサーなどについて詳しく解説しました。
ファストファッションブランドは定番アイテムからトレンドアイテムまで取り扱っていますので、ファッション初心者〜上級者までコーデに取り入れることができます。
ぜひ本記事を参考にして、ファストファッションブランドについてチェックしてみてください。
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